NFTアート市場を開拓したNifty Gateway、2月23日にサービス終了

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かつてNFTアート市場の最前線に立っていたNifty Gatewayが、2026年2月23日にサービスを完全に終了する予定だ。親会社のGeminiから発表されたこの決定により、NFTアート業界に大きな転換期が訪れようとしている。

3億ドル超を仲介した先駆的なNFTプラットフォーム

Nifty Gatewayは、NFTアート市場が爆発的に成長した2021年頃、デジタルアートの販売を大きく促進した企業の一つだ。ピーク時には3億ドル以上の売上を仲介し、アート業界とブロックチェーン技術の融合を象徴する存在となっていた。

BeepleやGrimesといった著名なデジタルアーティストとのコラボレーション、そしてクレジットカード決済という一般向けのアプローチにより、NFTアートを広い層のコレクターに届けることができた。当時としては珍しい取組みであり、多くのクリエイターがこのプラットフォームを通じて活動を展開していた。

2月23日にサービス完全終了、ユーザーは移行準備へ

現在、Nifty Gatewayは出金専用モードに移行している。ユーザーは1ヶ月間の猶予期間を与えられており、この間にNFTアートや資金をプラットフォームから移動させる必要がある。

資金の引き出し方法としては、連携されたGemini Exchangeのアカウント経由、またはStripeを通じた銀行口座への振込が可能となっている。ただし、移行手続きは複雑になる可能性があり、長期保有していたNFTアートの移管にはある程度の時間と技術的理解が求められるだろう。

親会社Geminiが「スーパーアプリ」戦略へシフト

Nifty Gatewayの閉鎖は、親会社Geminiの経営戦略転換を象徴している。Geminiはこれまでマーケットプレイス事業に力を入れてきたが、2024年4月には既にリブランディングを実施。Nifty Gateway Studioへと転換し、NFTアートよりもオンチェーン・クリエイティブプロジェクトの構築に注力していた。

今回のサービス終了により、Geminiはより一層「ワンストップ・スーパーアプリ」の構想に集中できるようになる。ただし重要な点として、Gemini Walletを通じたNFTアートのサポート機能は引き続き継続されるという。つまり、マーケットプレイスとしての役割を終えるが、ウォレット機能内でのNFT管理は今後も利用できるということだ。

NFTアート市場全体の長期低迷が背景に

Nifty Gatewayの閉鎖の背景には、NFTアート市場全体の衰退がある。2022年初頭、NFT市場全体は170億ドルの時価総額を記録し、一つのバブルを形成していた。しかし2021年のデジタルアートブーム以降、市場は長期的な下降トレンドに入っており、現在の時価総額は当時の6分の1以下にまで縮小している。

この市場環境の変化により、多くのNFT関連事業が事業規模を縮小または撤退を余儀なくされている。Nifty Gatewayもこうした流れの中で、経営判断として今回の決定に至ったと考えられる。

デジタルアートとNFTアート技術の関係は今後も進化し続けるだろうが、当面の間、市場は調整局面が続きそうだ。Nifty Gatewayの終了は、一つの時代の終わりを象徴する出来事として記憶されることになるだろう。

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