ペソ通貨：メキシコの誇り

私がメキシコに旅行した時、最初に戸惑ったのはあのドル記号「$」がメキシコペソを表していることでした。まるでアメリカの影に隠れているようで、ちょっと皮肉に感じました。

メキシコペソ（$、MXN）は、実はこの記号を最初に使ったのはメキシコの方なんですよ。アメリカがパクったんじゃない？なんて思っちゃいます。今では世界で15番目に取引される通貨で、アメリカ大陸では米ドルとカナダドルに次ぐ第3位。ラテンアメリカでは最も流通している通貨なんです。

2020年12月9日時点で、1ユーロが約23.97ペソ、1米ドルが19.83ペソでした。米ドルに対してはずっと弱い立場ですよね。国の経済力の差がここにも表れています。

面白いのは、ペソと米ドルの歴史的なつながり。どちらも15世紀から19世紀のスペインドルに起源があって、同じ「$」記号を使っている。でも今じゃ、どこの取引所でも米ドルばかりが主役で、ペソはいつも脇役感あります。不公平だと思いませんか？

ちなみに、ペソは100セントに分けられ、「¢」で表示されます。でも実際に使うときはいつもペソ単位で考えちゃいますね。

ビットコインやその他の仮想通貨と比べると、伝統的な通貨としての歴史の重みを感じます。でも、今のデジタル時代にどれだけ適応できるか、これからのメキシコペソには挑戦が待っていると思います。