RSI 計算式とトレーダーが知るべき使い方、効果的な活用法

もしあなたがすでに取引経験があるなら、RSIを使った買い時や売り時のOversoldやOverboughtの話を聞いたことがあるでしょう。しかしなぜこのルールに従うと逆に損失が増えることが多いのでしょうか。実のところ、私たちが学んできたことの中には、実際の専門家が使っている方法とは異なるものもあります。

RSIを正しく理解する

**RSI (Relative Strength Index)**はモメンタムを測る指標であり、価格の反転ポイントを予測するツールではありません。J. Welles Wilder Jr.が意図したのは、一定期間内の買い圧力と売り圧力の強さを測ることです。一般的には14本のローソク足または14日間を基準とします。

「Relative Strength」という言葉は、2つの資産の強さを比較することを意味するのではなく、同一資産内の買いと売りの勢いを比較することを指します。RSIが50を超えると買い圧力が売り圧力を上回り、50未満だと売り圧力が優勢であることを示します。

RSIの計算式:仕組みを解き明かす

オンライン取引プラットフォームを使っている場合、RSIは自動的に計算されますが、その背後にあるロジックを理解することは非常に重要です。

主要な変数は**RS (Relative Strength)**で、次のように計算されます。

RS = 平均上昇幅 / 平均下降幅

  • 平均上昇幅 (AvgU):14期間の終値の上昇の平均値
  • 平均下降幅 (AvgD):同じ期間の終値の下降の平均値(正の値として計算)

平均上昇幅が平均下降幅より大きい場合、RSは1より大きくなり、RSIも50を超えます。逆に平均下降幅が大きいとRSIは50未満になります。

重要なポイント:買いと売りの勢いが均衡しているとき、RSは1になり、RSIは50ちょうどになります。これが真のバランス点であり、70や30ではありません。

よくある誤解

誤解1:Overbought/Oversoldは「買い時・売り時」を示すものではない

RSIが70を超えたとき、多くの教科書はOverboughtとみなして売りを推奨しますが、これは必ずしも正しくありません。強い上昇トレンドでは、RSIは長期間70を超え続けることもあります。買い圧力が依然として強いためです。RSIのルールを理解せずに売ると、トレンドに逆らう「逆張り」になり、最も危険な取引になります。

同様に、強い下降トレンドではRSIは長期間30未満の状態が続き、単に買いのサインを待つのは「落ちているナイフを掴む」ようなものです。

誤解2:RSIは「反転点」を示すものではない

RSIはモメンタムを測るものであり、価格の反転を予測するものではありません。初心者はRSIが70に達したら売る、30に達したら買うと考えがちですが、実際には70や30に長く留まることも多く、その状態は勢いが強いことを示しています。反転のサインはむしろダイバージェンスやFailure Swingなどの他のシグナルと組み合わせて使うべきです。

正しいRSIの使い方:市場の読み方

( 1. ダイバージェンス:先行き警告

ベアリッシュ・ダイバージェンス:価格が新高値(Higher High)をつける一方、RSIはそれより低い高値(Lower High)をつけるとき。これは買い勢いが弱まっている兆候であり、下落の前兆です。

ブルリッシュ・ダイバージェンス:価格が新安値(Lower Low)をつける一方、RSIはそれより高い安値(Higher Low)をつけるとき。売り勢いが弱まり、反発の兆しです。

) 2. フェイラー・スイング:確固たる確認

ダイバージェンスはあくまで警告サインです。これを確定させるために、「Failure Swing」と呼ばれる確認動作を待ちます。

Failure Swingのトップ(売りシグナル)

  • RSIが70を超える
  • 価格が新高値をつけるが、RSIはそれに追随せず、ダイバージェンスを示す
  • RSIが下落し、前の安値を割り込む

これにより、勢いの変化が確定します。

Failure Swingのボトム(買いシグナル)

  • RSIが30を下回る
  • 価格が新安値をつけるが、RSIはそれに追随せず、ダイバージェンスを示す
  • RSIが上昇し、前の高値を超える

3. 50ラインはトレンドの指標

多くのトレーダーは70と30に注目しますが、熟練トレーダーは50をトレンドの指針とします。

  • RSI > 50:上昇トレンド(強気市場)
  • RSI < 50:下降トレンド(弱気市場)

これにより、トレンドの方向性をより正確に把握できます。

( 4. RSIゾーンのトレンド適応

これは上級者がよく使うテクニックです。

上昇トレンドでは、RSIは30に下がらず、40〜90の範囲で振動します。こうした状況では、40〜50のゾーンが「新しいOversold」になり、買いの好機となります。

下降トレンドでは、RSIは70に到達せず、10〜60の範囲で振動します。50〜60のゾーンが「新しいOverbought」となり、売りのタイミングとなります。

RSIと他の分析ツールの併用

プロはRSIだけに頼りません。複数のシグナルを組み合わせて確度を高めます。

RSI + プライスアクション:RSIがオーバーソールドに近づき、価格が重要なサポートラインに到達したとき。

RSI + MACD:RSIのブルリッシュ・ダイバージェンスとMACDのゴールデンクロスが同時に起きると、信頼性が格段に向上します。

制約と注意点

RSIは100%正確なインジケーターではありません。いくつかの弱点があります。

  • フェイクシグナル:特に乱高下の激しい市場では誤ったシグナルが出やすい
  • 強いトレンドでは誤動作:70や30に長く留まるため、逆張りには不向き
  • 遅行性:価格の動きに追従しているため、未来を予測できません
  • ダイバージェンスは警告にはなるが、価格は長期間トレンドを継続することもある

これらの問題を解決するには、**コンフルエンス(複数のシグナルの一致)**を重視します。例えば、プライスアクション、サポート・レジスタンス、MACDなどと組み合わせることです。

実践例:実際のトレード

あなたがXAUUSD(金)を4時間足で取引しているとします。

ステップ1:日足チャートを見ると、RSIは50を超えており、上昇トレンドが継続中。

ステップ2:4時間足では、価格が新高値をつける一方、RSIがLower Highを形成し、ダイバージェンスを示す。

ステップ3:RSIが自らの前の安値を割り込み、Failure Swingを形成したら、勢いの変化を確信。

ステップ4:このシグナルを見て、主要な抵抗線付近で売りエントリー。ストップロスは高値の少し上に設定し、次のサポートラインまで利益確定。

まとめ

RSIの理解は、70や30のルールを暗記することではなく、モメンタムを測る指標としての本質を理解することにあります。専門家は複数のシグナルやダイバージェンス、Failure Swing、プライスアクション、他の指標と組み合わせて使います。

成功する取引は、明確なシグナルと適切なストップロス設定、そして計画に忠実であることから生まれます。これが、初心者から上級者へと成長するための基本原則です。あなたがFX、金、原油、その他の資産を取引する際にも役立つでしょう。

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