米国のビットコインおよびイーサリアム現物ETFの資金動向が再び焦点となっている。12月30日の最新データによると、この波の相場で機関投資家は明らかに様子見の姿勢を示しており、BTC現物ETFは1日で1929万ドル近くの純流出を記録し、7日連続で純流出状態にある。これに加え、同日にイーサリアム現物ETFの963万ドルの純流出もあり、両者の累計純流出額は2892万ドルに達している。

各主要機関の動きに注目すると、より興味深い。InvescoのBTCOは1041万ドルの単日純流出でトップに立ち、このファンドは現在までに2.05億ドルの純流入を記録している。次いで、ブラックロック（BlackRock）のIBITとArk & 21SharesのARKBがそれぞれ792万ドルと666万ドルの純流出を示し、機会を見てポジションを縮小しているようだ。

しかし、フィデリティ（Fidelity）のFBTCは逆の動きを見せており、昨日は570万ドルの純流入を記録し、その日唯一の純流入を示した。このファンドはこれまでに1億2100万ドルの純流入を達成しており、機関投資家の長期的な配置意欲を示している。

現時点で、ビットコイン現物ETFの総資産純資産は1130.7億ドルに達し、ビットコインの総時価総額の6.49%を占めている。累計純流入規模は566.1億ドルを突破している。一方、イーサリアムも類似の状況で、現物ETFの総資産純資産は177.2億ドル、イーサリアムの総時価総額の5.01%を占めており、累計純流入は123.3億ドルに達している。

注目すべきは、イーサリアムETF内の分化がより顕著であることだ。ブラックロックのETHAは1328万ドルの単日純流出を記録し、累計では125.9億ドルの純流出となっている。一方、フィデリティのFETHは同期間に365万ドルの純流入を示している。このような機関間の動きの逆行は、市場が異なる商品に対して長期的なパフォーマンスの期待の差を反映している可能性がある。