よく人から同じ質問をされる。

「ある仮想通貨が含み損になって、利益から一気に損失に転じてしまった。今売るべきか、それとももう少し待って反発を期待すべきか？」

誠実に尋ねられるが、私は基本的に答えないことにしている。

なぜなら、その答えはチャートや市場の動きには全く関係がなく、次の3つのポイントにしか存在しないからだ：最初に買った理由、どれだけの変動に耐えられるか、そして今もまだ動きの余地があるかどうか。これらの答えはすべてあなたの頭の中にしか存在しない。

私自身の戦略は非常にシンプルだ：現金は王様だ。乗り遅れたことも認めるし、少ししか稼げなくても後悔しない。たとえ全体の相場を逃しても、それは自分が意図的に選んだ結果であり、その結果を受け入れる覚悟が必要だ。

逆に言えば、あなたが抱えている含み損のポジションは、最終的に底で切るか、粘って損切りを遅らせるか、あるいは運良く反発して利益を得るか、そのすべてはあなたの最初の買い決定の延長線上にある。突然のことも、予期せぬこともない。

他人のポジションは他人の因果の循環だ。私はそれを尊重するが、決して関与しない。

重要なのはこれだ：市場は決して誰かのために底を保証しない。他人の一言のアドバイスは、あなたの損失を防げないし、最終的な結果を代わりに背負うこともできない。利益には代償が伴い、損失も突然の災いではない。

この一層を理解すれば、あなたは初めて自分の資金に責任を持ち始めることになる。