ArbitrumネットワークをMetaMaskに統合する完全ガイド

Arbitrumの高速性がMetaMaskで解放される

Arbitrumは、イーサリアムの拡張性課題を解決するLayer 2スケーリングソリューションとして、2024年5月時点で約160億ドルのTVLを保有し、イーサリアムLayer 2市場で約40%のシェアを占めています。イーサリアムメインネットの20～40 TPSに対して、最大40,000 TPSの処理速度を実現しており、ガス代の大幅削減も実現しています。

MetaMaskは1億人を超えるユーザーを擁するweb3ウォレットの筆頭で、arb walletとしての機能を果たすことで、Arbitrumエコシステムへの快適なアクセスを提供します。Arbitrumのオフチェーン処理とメインネット記録の二層構造は、楽観的ロールアップ技術によって支えられており、これによってユーザーは低コストかつ高速な取引体験が得られるのです。

Arbitrumエコシステムの広がり

Arbitrumネットワークは現在約250のdAppをホストしており、DeFiプラットフォーム、NFTマーケットプレイス、ゲームアプリケーションなど多岐にわたります。開発者とユーザーの両者にとって、効率的でコスト効率的なブロックチェーンソリューションとして選ばれています。

MetaMaskへのArbitrum追加手順

インストール・初期設定

MetaMaskをまだお持ちでない場合、公式ウェブサイトからブラウザ拡張機能またはモバイルアプリ（iOS/Android）をダウンロードしてください。インストール後、ウォレットを新規作成または復元し、初期設定を完了させます。

ネットワーク設定画面への移行

1. MetaMaskを起動し、右上のアカウントアイコンにアクセスします
2. ドロップダウンメニューから「設定」を選択
3. 左側メニューの「ネットワーク」をタップ
4. 「ネットワークを追加」ボタンをクリック

Arbitrumネットワーク情報の入力

以下のパラメータを正確に入力してください：

• ネットワーク名：Arbitrum One
• RPC URL：https://arb1.arbitrum.io/rpc
• チェーンID：42161
• 通貨シンボル：ETH
• ブロックエクスプローラー：https://arbiscan.io

入力完了後、「保存」をクリックしてネットワークを登録します。

Arbitrumネットワークへの切り替え

設定を終了し、MetaMaskウィンドウ上部のネットワークドロップダウンメニューをクリック。リストから「Arbitrum One」を選択すれば、arb walletとしての機能が有効化されます。

Arbitrumで実際の取引を始める

トークンの送受信

Arbitrumネットワークへの切り替え後、MetaMask上でトークン送信機能が利用可能になります。送信時には以下を確認してください：

• 受信者アドレスの正確性
• 送信額の指定
• トランザクション手数料をカバーするETH残高の確認

「次へ」を押して確認画面へ進み、「確認」でトランザクションを実行します。

トークン受け取りの際は、自身のウォレットアドレスを相手に共有。MetaMaskのアカウント名をクリックすることでアドレスをコピーできます。

dAppとの連携

Arbitrum上のDeFiプロトコル、NFTマーケットプレイス、ゲームなどとの連携も、同じMetaMaskウォレットで一括管理できます。EVM互換性により、イーサリアムベースのdAppをそのままArbitrum上で利用可能です。

Arbitrumネットワーク統合のメリット

MetaMaskにArbitrumを追加することで、イーサリアムと比較して高速・低コストな取引環境にアクセスできます。また、成長中のArbitrumエコシステムの多様なプロジェクトに直接参加できるようになり、DeFi・NFT・ゲーミングの全領域で新たな機会が開かれます。

arb walletとしてのMetaMask統合は、ブロックチェーンユーザーにとって欠かせないセットアップとなっています。