ホワイトハウスの暗号資産担当責任者が利益相反の疑いに直面：規制当局と投資家の立場をどう両立するのか？

【コイン業界】ホワイトハウスが新設した「暗号ツァーリ（加密沙皇）」のポジションが、最近利益相反の渦中にある。

この注目の人物はデイビッド・サックス。シリコンバレーのベテランで、PayPal初期のコアメンバー、その後Craft Venturesを設立した。昨年12月、トランプ氏が彼をホワイトハウスのAIおよび暗号資産のダブルアドバイザーに直接任命し、この2つの新興分野を専門的に監督している。

就任後の動きは確かに迅速だった。ビットコインの戦略備蓄に関する大統領令？彼が推進したものだ。連邦各機関に暗号資産の位置付けを再検討させたのも、彼の采配によるもの。サックス氏自身も「暗号政策は就任1週目にやるべきこと」と公言している。ちなみにこの人自身、BitwiseやdYdXの初期投資家で、かなりの持ち株を持っている。

ここで問題だ。一方でルールを作りながら、もう一方でそのテーブルのプレイヤーでもある――この計算はどうつけるのか？外部からは、彼のこの特殊なポストにおける権限の境界や透明性について多くの疑問が投げかけられている。規制側と被規制側が重なるこの状況は、誰が担当しても慎重に考える必要がある。