すごいタレブ(@nntaleb)がこんなことを言っていました:


本当に危険なシステムとは、ほとんどの時間で極めて安定しているように見えるシステムのことだ。表面上の「安定」は、将来のどこかで発生する災害の代償を支払っているにすぎない。

典型的な脆弱なシステムの要素——東アジアの中産階級(日本含む)、多くの企業、さらにはいくつかの国家もこの罠にはまっている。

1、高レバレッジ+高固定費
キャッシュフローが途切れた瞬間、命取りになる。
• 多額の長期負債:住宅ローン、自動車ローン、企業の高負債、地方の融資プラットフォームなど。
• 多額で硬直的な月間支出:住宅ローン、賃貸契約、給与、利息、教育、医療保険など。
• 順風時は、レバレッジで収益が倍増しているように見える;
• 逆風時:収入が少しでも減ると、システムが瞬時に瀕死状態に。

2、単一依存:Single Point of Failure
• たった一つに頼る:
• 収入源(サラリーマンの給料;特定の大口顧客)
• コア技術/プラットフォーム(特定のサプライヤーやプラットフォームの流量に過度依存)
• 地政学的/政策的な窓口(補助金に依存しすぎて抜け出せない)
• この一点が失われた途端:
• 家庭:失業→収入ゼロ→債務圧力が爆発
• 会社:大口顧客が離れる→キャッシュフローが枯渇
• 都市/国家:単一産業が崩壊→全体が混乱
全ての卵を一つのカゴに入れている状態

3、冗長性やバッファがない:「ギリギリ」運用
極端な効率追求で、安全マージンを犠牲にしている。
• 家庭:貯金は数ヶ月分だけ、あるいは毎月使い切り;
• 企業:極限までスリム化して、残るのは中核メンバーだけ、代わりがいない;
• 社会システム:病院、エネルギー、電力網、食糧備蓄も「必要最小限」まで削減。
冗長性は脆弱なシステムでは「無駄」「非効率」とみなされる。
マスクのあのバカが作ったDOGEも含む。
タレブの主張はとてもシンプル:
ファットテール(極端な事象が多い)な世界では、冗長性がなければ、いずれ尾部イベントで破綻する。

4、あらゆる変動を抑え、表面の平滑さを追求
小さな揺れを禁じた結果、大規模な災害を招く。
• 金融システム:中央銀行や規制当局が繰り返し市場を救済し、正常な淘汰を許さない
• 組織マネジメント:小さな失敗や実験、ミスを許さず、全てが台本通り
• 家庭教育:子供に回り道や失敗、ギャップイヤー、専攻変更を許さない
短期的には:
• 指標は良く見え、グラフはなだらかで、みんな安心。
長期的には:
• 本来なら早期に露見すべき小さなリスクが全て末端に追いやられ、
最終的に一度に爆発的に表面化する。
小さな地震を許さなければ、
最後には大地震がやってくる。

5、負の選択権:下方は無限、上方は限定
脆弱なシステムによく見られる構造はこうだ:
• 良いとき:
• 利益は層ごとに分配され(税金、利息、固定支出、株主配当…)、
• 手元に残るのはごく僅か;
• 悪いとき:
• 全ての損失を自分で背負う:
• リストラされるのはまず自分;
• 不動産価格が下落すれば自分が耐える;
• 会社が倒産すれば即収入断絶。

つまり:

上昇時:自分の利益には上限がある、
下降時:自分の損失には限界がない。

典型例:
• サラリーマン:給料が上がっても限度があるが、失業すれば一気にゼロ;
• 高レバレッジで家を買う:30%上がっても現金化できないかも;30%下がれば負債+債務超過の可能性。

このような「負けが勝ちを上回るペイオフ構造」こそ、タレブが言う典型的な脆弱性(Fragile)。

最後に:
なぜ急にタレブに注目し始めたのかって?
答えは、彼のおかげで一日の利益が13倍になったからだ!🤪🤪
DOGE-3.3%
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