最近Fusakaのアップグレードについて、あまり話題になっていないようですね。みんなチャートを見張っているか、他のことで忙しいのかもしれません。でも正直言って、今回のアップグレードはかなり重要なので、分かりやすく説明します。

イーサリアムが競争力を保ち続けるための核心的な課題は、「もっと多くのエコシステムを取り込んで、さらに速く安く使えるようにすること」です。エコシステムが大きくなれば、ETHの価値も自然と上がります。だから今回のアップグレードは「高速化＋手数料削減＋拡張性向上」が目的です。

**まずはPeerDAS導入について**
Rollupのデータ処理能力が一気に8倍に向上します。どういうことかというと、L2にもっと多くのユーザーを収容できるようになり、オンチェーンのソーシャルやゲームなど高頻度なアプリもようやく快適に動くようになります。Base、Blast、zkSyncといったプロジェクトが、最も恩恵を受けるでしょう。

**次にユーザー体験について**
R1カーブと事前確認（pre-confirmation）機構が導入され、取引の確定速度が明らかに速くなり、インタラクションの待ち時間が大幅に短縮されます。これで体験は基本的にWeb2と同じレベルになりました。以前「Web3は遅い・重い・高い」と言われていた不満点が、今回でピンポイントに改善されました。データ量や取引量が増えれば、ETHの消費も自然と増加します。

**最後にガス上限の調整**
約3000万から6000万へと一気に引き上げられました。これはどういう意味か？メインネットの帯域幅が2倍になり、経済的なキャパシティも一回り拡大し、処理できる活動量が飛躍的に増加します。