市場が米財務省に警告：ハセット氏をFRB議長に指名すれば利下げの嵐を招く可能性

【市場警告 米国財務省：ハセット氏をFRB議長に指名なら利下げの嵐も】債券投資家は米財務省に対し、ケビン・ハセット（Kevin Hassett）氏がFRB（連邦準備制度理事会）議長に指名される可能性について懸念を示し、トランプ氏に迎合するために積極的な利下げを行うのではないかと警戒している。

複数の関係者によると、財務省の担当者は主要なウォール街の銀行や資産運用大手、米国債市場の他の重要な参加機関の幹部と1対1で面談し、ハセット氏および他の候補者について意見を求めたという。

これらの関係者によれば、関連する議論は11月に行われ、財務長官ベッセント氏がパウエル氏の後任を探すために第2ラウンドの面接を開始する前だった。財務省は「米国債市場およびより広範な金融市場の重要な動向について、市場参加者や投資家と定期的にコミュニケーションを行っている」とし、さらに「主要な関係者との議論において、FRB議長候補5名による各種資産への影響予想の幅は極めて狭い」と付け加えた。

ホワイトハウスのチーフエコノミストとして、ハセット氏は近週、このポストの有力候補となっており、トランプ氏とベッセント氏は当初11人いた候補者リストを絞り込んでいる。

トランプ氏は火曜日、「来年の“早い時期”にFRB議長の指名を発表する」と述べ、ハセット氏が「有力な」候補であることを示唆した。トランプ氏がハセット氏に言及した後、一時的にドル為替レートが下落した。