2025年のカウントダウンが始まっているが、米国の暗号資産規制はDeFiの壁にぶつかったままだ。

上院銀行委員会の議長ティム・スコットは態度をはっきり示している。「DeFiをコアフレームワークに含めなければ、市場構造法案をやる意味がない」。問題はどこにあるのか。分散型金融は本質的に「誰も管理しない」設計なので、今さら責任者を決めようとしても、技術的な観点からは無理がある。

交渉のテーブルには今、「いくつかのDeFi条項」だけが残っている。共和党側はすでに我慢の限界で、民主党がわざと時間稼ぎをしているのではないかと疑っている。両党の対立が続けば、共和党は単独で法案を押し通す構えだ。

こうした膠着状態は、UNIやAAVEのような主要DeFiプロトコルのトークンにとって短期的には不確実要素だが、長期的にはたとえ厳しいものであっても、あらゆる明確な規制フレームワークの方が、今のような「規制したいができない」空白状態よりは良い。結局、コンプライアンスは業界が主流化するための避けて通れない道であり、その過程が平坦でないことは確実だ。