現物取引で混同しやすいもの：成行ストップ注文 vs 指値ストップ注文

現物取引をしている人なら誰でも、ストップロス注文がいかに重要かを知っていますが、多くの人が成行ストップロスと指値ストップロスの違いを正しく理解できていません。

成行ストップロス注文：価格があなたの設定したストップロス価格に到達すると、注文が即座に現在の市場価格で約定します。シンプルで確実に約定しますが、問題は――相場が激しく変動したり流動性が低い場合、実際の約定価格が設定したストップロス価格より大きく乖離することがあり、これがスリッページです。もし価格が急落すると、予想よりはるかに悪い価格で売却される可能性もあります。

指値ストップロス注文：トリガー後は指値注文となり、あなたが設定した目標価格またはそれより有利な価格でしか約定しません。メリットはスリッページの心配がないこと、デメリットは――もし市場が急速にあなたの指値を下回ってしまうと、この注文が約定せず、ポジションがそのまま塩漬けになることがあります。

どう選ぶべき？ 市場が安定していて流動性が高い時は、成行ストップロスの方が確実です。価格変動が大きい時や深夜の取引、マイナーコインの場合は、指値ストップロスで悪質なスリッページから自分を守るのが有効です。

どちらにも一長一短があるので、自分のリスク許容度や取引戦略に合わせて使い分けることが重要です。