Uniswapの野望：非EVM資産への開放戦争

核心メッセージ

Uniswap Labsが公式にUnichain（Ethereum L2）でDogecoin、XRP、Zcashの3大資産の接続を発表しました。この拡張は非常に意味深いものです——Uniswapは正式に「イーサリアムエコシステム専用」時代に別れを告げ、全チェーン流動性アグリゲーションへと舵を切りました。

どのように実現したのか

UnichainはUniversalプロトコルを通じてクロスチェーン資産ブリッジを実装しています。主なメカニズムは以下の通りです：

• minting/burningモデル：Unichain上で対応する資産の合成バージョン（uAssets）を発行
• 100%担保：各ブリッジ資産は実際の暗号資産によって1:1で裏付けられ、適格なカストディアンが保有
• シームレス取引：Uniswapのインターフェース上で直接取引可能、ウォレットの切り替え不要

簡単に言えば：あなたのDOGE、XRP、ZECがUnichain上で直接取引でき、ETHエコシステム内のようにスムーズです。

なぜこれは重要なのか

Uniswapは以前からSolana（Jupiter API経由）と統合し、日々の取引量がミリオントークン規模に達したこともあります。今回の3銘柄追加で「全チェーンアグリゲーター」としての地位がさらに強化されます。

データで見るUniswapの支配力：

• 市場シェア：35.9%（2025年8月時点）
• 8月の取引量：1,118億ドル
• 年間取引量：1兆ドル超

市場への意味

チェーンの断片化問題が解決へ。現在のDeFiエコシステムはEthereum、Solana、Bitcoin L2などで分断されており、ユーザーはクロスチェーン取引に何度も手間をかける必要がありました。Uniswapの今回のアプローチは、ユニバーサルプロトコルでこれらの孤島をつなぐものです。

3資産にとっては追い風：

• Dogecoin：強力なコミュニティ基盤、他資産との流動性が即座に相互通行可能に
• XRP：決済資産として、Uniswap参加でDeFiでの利用性が大幅アップ
• Zcash：プライバシーコイン分野が再活性化、エコシステム統合度も向上

次に注目すべき点

Uniswapは「ボーダーレスDEX」というストーリーを推進しており、今後さらに非EVM資産の追加も考えられます。鍵となるのはUniversalプロトコルがセキュリティと流動性の二重の課題に耐えられるかどうか——これは決して小さな問題ではありません。