NZD/USDが7か月ぶりの安値に下落：中国の経済指標の弱さとFRBのタカ派姿勢が圧力

ニュージーランドドルが今日も売り込まれました。NZD/USDは0.5660を割り込み、7ヶ月ぶりの安値を記録、1日の下落率は0.80%です。

元凶は誰か？

1. 中国の製造業データが悪化
月曜日に発表されたデータによると、中国の10月製造業PMIは50.6に低下し、9月の51.2や予想の50.9も下回りました。これは何を意味するのでしょうか？中国の工業の勢いが衰えているということです。ニュージーランドの最大輸出市場である中国がくしゃみをすれば、ニュージーランドドルはすぐに風邪をひきます。

2. FRBがタカ派姿勢に転換
FRB（米連邦準備制度理事会）は先週、政策金利を25ベーシスポイント引き下げ、フェデラルファンド金利を3.75%-4.00%にしました。しかしパウエル議長は「12月に再度利下げするかはまだ不確実だ」と重要な発言。市場はこれをタカ派シグナルと受け止めました。CME先物市場のデータも変化し——12月の追加利下げ確率は93%から70%に急落。これでドルが支えられました。

アメリカの混乱も追い打ち
政府機関の閉鎖はすでに6週目に突入し、与野党の予算を巡る膠着が市場心理に圧力をかけ続けています。10月の米国ISM製造業PMIは48.7まで低下し、8ヶ月連続で縮小しています。

今後注目すべきは？
今後はニュージーランドの労働力データとPMIデータに注目。この2つの指標がNZD/USDの短期的な動きを左右します。