大手取引所がAmpersanと提携：機関向け流動性サービスを全面的にアップグレード

【暗号資産業界】機関投資家向けの取引体験がさらに激化しそうだ。ある大手総合取引所が、流動性供給のプロであるAmpersanとタッグを組み、現物・先物・オプションの3部門で流動性を大幅強化する。この施策は、大口取引や戦略取引を行う機関投資家を主なターゲットとしており、スリッページの低減、板の厚み向上、そして実行効率の極大化を目指している。

AmpersanのCEO、Daniel Kuは「本質的には機関投資家の参入経路を広げ、デジタル資産市場のスケーラビリティを一段階引き上げることだ」と率直に語っている。一方、取引所側のCEOであるGracy Chenも、「今回の協業によってエコシステム全体の基準が引き上げられた」と評価している。要するに、流動性は取引の生命線であり、機関投資家が求めるのは安定性・深さ・スリッページの少なさ。この連携はまさにそのニーズに直撃する施策と言えるだろう。