98000のこの防衛線は、今のところやや危うい状況です。

最近のオンチェーンデータによると、ある資産運用大手が連日売却を続けており、多くの中小のクジラアドレスも保有を減らしています。さらに厄介なのは、大口投資家たちが明確な買い支えの動きを見せていないことです。昨日、BTCは再び10万付近まで下落し、レンジ相場が続いています。買いと売りがこの位置で何度も引き合っている状態です。底値は少しずつ持ち直しているものの、資金が試験的に入ってきているのも見えますが、反発のピークに達したときには104,500にも届かずに勢いを失っています。高値を突破できていないことは、この反発が本質的には弱気の修復に過ぎず、トレンドの本格的な反転には遠いことを示しています。

現在の最大の懸念は、主力資金が98000付近で明らかに躊躇している点です。テクニカル面から見ると、反発の勢いはかなり弱いです。ニュース面では、米国政府のシャットダウン騒動がまだ続いており、市場のセンチメント指標も極度の恐怖ゾーンに落ち込んでいます。もし資産運用大手が引き続き売りを主導すれば、その後の動きはあまり良くないでしょう。98000を割り込めば、下落スピードは加速し、96000や92000まで直下する可能性が高まります。さらには8万台や7万台のサポートラインをテストする可能性も排除できません。

多くの人は、「この恐怖の時こそが底値買いの絶好の機会だ」「未来の上昇余地は大きい」と言うでしょう。確かに、強気市場ではその通りです。しかし、今の状況はむしろ……もし本当に弱気市場の初期段階に入ったとすれば、「底打ちシグナル」はむしろ常態化し、底値買いはいつも半山腰のあたりになってしまいます。

ギャンブルのように牛市と熊市の転換点を待つよりも、トレンドが明確になるまで待って、確実性の高いエントリーを狙う方が賢明です。結局のところ、自分が「魚の頭」と思っているものは、実は「魚の尾」かもしれません。