本人確認（KYC）は面倒だけど避けられない現実

暗号資産取引で「KYC」という言葉を耳にしたことがない人はいないだろう。正直、めんどくさいと思っている人も多いはずだ。私も最初は「なぜここまで個人情報を提出しないといけないんだ」と憤慨したものだ。

KYCは「Know Your Customer（顧客を知る）」の略で、簡単に言えば本人確認手続きのことだ。銀行口座や暗号資産取引所のアカウント開設時に必須となるこの作業、実際のところ私たちユーザーを守るためのものでもあるんだけどね。

認証レベル1の手続き方法

取引所にログインして、画面右上のアカウントアイコンから「身分認証」を選ぶ。ここからが面倒くさい作業の始まりだ。

認証レベル1では基本的な個人情報の入力と、セルフィー写真のアップロードが必要。身分証と一緒に自撮りして提出するなんて、なんだか犯罪者扱いされてるみたいで気分悪いよね。でも、これが国際的な基準らしい。

認証レベル2はさらに厳格

レベル2の認証はもっと徹底的だ。本人確認書類のアップロードに加え、顔認証まで求められる。「枠に顔を合わせて」なんて指示されると、まるで警察の犯罪者写真撮影みたいで気分が悪い。

審査には約15分かかるらしいが、実際は数時間から数日かかることもある。急いでいるなら、サポートに連絡して催促するのも一つの手だろう。

なぜこんなに厳格なの？

マネーロンダリングやテロ資金対策という建前はあるが、結局は政府による監視強化の一環だと思えてならない。プライバシーを重視する暗号資産の精神に反するとも言えるだろう。

一方で、KYCがあることで詐欺師や犯罪者を排除できるメリットも確かにある。自分の資産を守るための必要悪と考えれば、多少の煩わしさは我慢できるかもしれない。

どの取引所も似たようなKYC手続きを要求しているから、早めに済ませておくのがベストだろう。面倒だが、これが暗号資産を安全に取引するための通過儀礼だと思って取り組むしかない。