村上隆NFTの新作：過去の失敗を乗り越えて再挑戦なのか、単なる現金化なのか？

最近、NFT市場が再び活気づいている中、私の大好きな村上隆がまた新しいNFTプロジェクトを始めるという。正直、私はちょっと複雑な気持ちだ。

ある巨大クジラが約860万ドルもの大金をCryptoPunksやChromie Squiggleといった青チップNFTに投じたことで、長い間冬眠状態だったNFT市場が目を覚ました。7月23日時点で、NFT市場の総価値はなんと60億ドルを突破。4月の30億ドルから倍増したというから驚きだ。

この状況を見て、村上隆は「チャンス到来！」と思ったのだろう。7月24日、彼はXで新作「108 Flowers Revised」を発表した。これが7月31日にBaseチェーンで公開されるという。

でも、ちょっと待って欲しい。彼の過去のNFT実績を振り返ると、正直あまり良いものではない。今回のNFTは「収集品としての価値」を謳っているけど、私には単なる関連商品の宣伝のように見える。

実は村上隆、以前「もうNFTは出さないかも」とまで言っていたんだ。彼の代表作「Murakami.Flowers（笑顔の花NFT）」は今やほとんど活動停止状態。

このプロジェクト、最初は超人気だった！発売時の最低価格は一時6.6 ETH（約2.2万ドル）まで上昇したのに、今ではわずか0.15 ETHほど。壮大な将来計画も語られていたのに、NFT市場全体が熊市に入ると価格は急落。2023年9月の記者会見で、村上隆自身が「NFTでは商業的に失敗した」と認めていた。

市場が回復してきたから、また儲けようとしているのか？それとも本当に芸術的価値を追求しているのか？私は彼の才能を尊敬しているけど、このタイミングでの復帰はちょっと疑問だ。まるで失敗した後に「やっぱりもう一度」と言っているようで、ファンとしては複雑な気持ちになる。

村上隆のNFT旅は、NFT市場の熱狂と脆さを完璧に表している。世界的アーティストの参入で注目を集め、一時的な成功を収めたものの、結局は市場環境の変化に打ち勝てなかった。果たして今回は違う結果になるのだろうか？