レイ・ダリオは投資家に15%の金またはビットコインを配分することを提案し、個人が少量のビットコインを保有することを推奨しています。

7月28日、億万長者レイ・ダリオ(Ray Dalio)は、投資家に対してポートフォリオの15%をビットコインと金に配分することを提案しました。これは、増大する米国の債務と経済の不安定性に対するヘッジとしてです。ブリッジウォーター・アソシエイツの創設者レイ・ダリオは、「マスター投資家ポッドキャスト」で、米国や他国の政府債務の上昇によるマクロ経済リスクは市場に消化されていないと述べ、市場が最終的に大幅な下落に直面する可能性があると警告しました。アメリカ政府は「支出が収入を40%上回っており、実際に支出を削減できず、蓄積された債務は収入の6倍、年間の利息支出は1兆ドルに達し、これは予算赤字の半分に相当する」と語りました。レイ・ダリオはさらに、米国政府はより多くの債務を発行し、「中央銀行（連邦準備制度）が印刷する」ことによってしか債務を返済できないと説明しました。これにより、市場がますます恐慌に陥る可能性が生じ、ダリオは大崩壊の引き金となる要因は新たな大規模な量的緩和政策や政府による連邦準備制度のコントロールになる可能性があると考えています。このような事象の信号は「点滅または揺れ始めている」とし、最近出版された「国家はどのように破産するか」という本でも同様の見解を示しています。このようなリスクが市場価格に反映されていないため、レイ・ダリオは投資家に対し、少なくとも15%のポートフォリオを金またはビットコインに配分することを推奨しています。これは法定通貨や現金同等物（債券など）へのヘッジとして機能します。しかし、彼自身は「ビットコインよりも金を強く好む」とし、どの中央銀行も暗号通貨を準備通貨として採用するとは思えないと述べています。「誰が何を取引しているのかを理解し観察できるため、プライバシーがない」と彼は言います。レイ・ダリオはまた、「コードが破られる可能性」やビットコインのプロトコルが価値の保存手段として有効であるかどうかに対して「疑念」があると述べました。これらの懸念を考慮し、レイ・ダリオ自身のポートフォリオにおいては、金の方がビットコインよりも重要であると述べ、「私は金を持っており、ビットコインも少し持っていますが、多くはありません」と語りました。