## 【米国株式市場】ニューヨーク市場NYダウ: 44,901.92 △208.01 (7/25) NASDAQ: 21,108.32 △50.36 (7/25)### 1.概況先週末の米国市場では、主要3指数が揃って上昇しました。ダウ平均は63ドル高の44,757ドルで取引を開始し、寄付き直後には一時的に下落しました。その後はトランプ米大統領とEUのフォンデアライエン欧州委員長が27日に会談を行うと伝わり、貿易交渉の進展期待からじりじりと上昇し、引けにかけて一気に上げ幅を広げると、一時は250ドル高となる44,944ドルでこの日の高値をつけ、最終的には208ドル高の44,901ドルと反発で取引を終えました。 また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も50ポイント高の21,108ポイント、S&P500株価指数は25ポイント高の6,388ポイントとなり、いずれもS&P500株価指数は5日続伸、ナスダック総合指数は3日続伸で取引を終えました。### 2.経済指標等6月の耐久財受注は前月比9.3%減と、16.4%増だった前月から減少に転じましたが、市場予想ほど落ち込みませんでした。変動が激しい輸送機器を除いたコアの耐久財受注は前月比0.2%増と、同0.0%を見込んでいた市場予想を上回りました。### 3.業種別動向S&P500の業種別株価指数では、11業種中9業種が上昇となりました。なかでも素材セクターが1%以上の上昇となりました。一方で、コミュニケーション・サービスとエネルギーの2業種が1%未満の下落となりました。### 4.個別銘柄動向ダウ平均構成銘柄では、30銘柄中18銘柄が上昇しました。ゴールドマン・サックス[GS]とマクドナルド[MCD]、スリーエム[MMM]、ナイキ[NKE]、アメリカン・エキスプレス[AXP]は1%超上昇しています。一方で、11銘柄が下落しています。ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]は構成銘柄中で下落率トップとなる0.74%下落となり、その他の銘柄は小幅安となりました。 ダウ平均構成銘柄以外では、サンフランシスコでロボタクシーのサービス開始を発表したテスラ[TSLA]は3.5%上昇、HOKA(ホカ)やUGG(アグ)といったブランドを運営するシューズメーカーのデッカーズ・アウトドア[DECK]は第1四半期決算で市場予想を上回る売上高を示したことが好感され11.3%上昇となりました。一方で、前日引け後に決算を発表したインテル[INTC]は最終損益が6四半期連続の赤字となり、今後も収益の回復に時間がかかるとの見方が売り材料となり、8.5%下落しました。### 5.為替・金利等米長期金利は前日から横ばいの4.39%となりました。28日朝のドル円は、147円台後半で推移しています。## VIEW POINT: 今日の視点先週末の米国市場は主要3指数が揃って上昇となりました。またドル円が小幅ながら円安に推移しており、これらは日本市場の支えとなるでしょう。また、本日は両院議員懇談会が開催され、石破首相の進退に新たな情報が得られると考えられます。一方で先週は急ピッチに上昇した背景もあり、フェアバリューからの乖離も意識され、更なる上値を目指すには今週の主要銘柄の決算を確認する必要があるでしょう。(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
(朝)先週末の米国市場は主要3指数が揃って上昇 本日は両院議員懇談会 | 市況概況 | マネクリ マネックス証券の投資情報とお金に役立つメディア
【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 44,901.92 △208.01 (7/25)
NASDAQ: 21,108.32 △50.36 (7/25)
1.概況
先週末の米国市場では、主要3指数が揃って上昇しました。ダウ平均は63ドル高の44,757ドルで取引を開始し、寄付き直後には一時的に下落しました。その後はトランプ米大統領とEUのフォンデアライエン欧州委員長が27日に会談を行うと伝わり、貿易交渉の進展期待からじりじりと上昇し、引けにかけて一気に上げ幅を広げると、一時は250ドル高となる44,944ドルでこの日の高値をつけ、最終的には208ドル高の44,901ドルと反発で取引を終えました。
また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も50ポイント高の21,108ポイント、S&P500株価指数は25ポイント高の6,388ポイントとなり、いずれもS&P500株価指数は5日続伸、ナスダック総合指数は3日続伸で取引を終えました。
2.経済指標等
6月の耐久財受注は前月比9.3%減と、16.4%増だった前月から減少に転じましたが、市場予想ほど落ち込みませんでした。変動が激しい輸送機器を除いたコアの耐久財受注は前月比0.2%増と、同0.0%を見込んでいた市場予想を上回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、11業種中9業種が上昇となりました。なかでも素材セクターが1%以上の上昇となりました。一方で、コミュニケーション・サービスとエネルギーの2業種が1%未満の下落となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では、30銘柄中18銘柄が上昇しました。ゴールドマン・サックス[GS]とマクドナルド[MCD]、スリーエム[MMM]、ナイキ[NKE]、アメリカン・エキスプレス[AXP]は1%超上昇しています。一方で、11銘柄が下落しています。ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]は構成銘柄中で下落率トップとなる0.74%下落となり、その他の銘柄は小幅安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、サンフランシスコでロボタクシーのサービス開始を発表したテスラ[TSLA]は3.5%上昇、HOKA(ホカ)やUGG(アグ)といったブランドを運営するシューズメーカーのデッカーズ・アウトドア[DECK]は第1四半期決算で市場予想を上回る売上高を示したことが好感され11.3%上昇となりました。一方で、前日引け後に決算を発表したインテル[INTC]は最終損益が6四半期連続の赤字となり、今後も収益の回復に時間がかかるとの見方が売り材料となり、8.5%下落しました。
5.為替・金利等
米長期金利は前日から横ばいの4.39%となりました。28日朝のドル円は、147円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
先週末の米国市場は主要3指数が揃って上昇となりました。またドル円が小幅ながら円安に推移しており、これらは日本市場の支えとなるでしょう。また、本日は両院議員懇談会が開催され、石破首相の進退に新たな情報が得られると考えられます。一方で先週は急ピッチに上昇した背景もあり、フェアバリューからの乖離も意識され、更なる上値を目指すには今週の主要銘柄の決算を確認する必要があるでしょう。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)